わッつギャラリーでは、2021年7月28日(水)から8月8日(日)まで、山田公治さんによる展覧会「山田公治写真展 世界の街角 ーアメリカ東海岸の旅ー」を行います。
これまで二度、ギャラリーカフェわッつにて写真展を開催させて頂きましたが、いずれも山や草木の自然を対象とした風景写真でした。
今回は、7年前のアメリカ東海岸(ボストン・ワシントン・ニューヨーク)を周遊したときの写真で、もっぱら都会や街が撮影対象となっています。
7年前の夏、私の退職を機に、久しく出かけていなかった海外に行こうということになり、それまで行ったことのない大都会のニューヨークに行くことが決まりました。
それまでの山旅の撮影とは異なり、身軽さを重視して、コンパクトなデジタルカメラを持参しての旅行でした。
ツアー旅行なので、撮影と言っても移動先の観光や行動には制約があり、ほとんどスナップ感覚で撮影することになります。
行く先々や移動中のバスや列車の中から、ほとんど瞬間芸のようにして撮影したものばかりです。
それまで撮影対象として考えてこなかった街や都会や人物といった被写体に、どのように向き合うのかを考える暇もなく、ひたすら移動しながらシャッターを押し続けたという感じです。
しかし、山旅の時もそうであったように、歩きながら、ある瞬間首にかけていたカメラに手をかけて、その時の心の動きに応じて撮影していたように、都会であれ街であれ観光地であれ、移動しながら、やはり撮りたいという瞬間があって、そのときシャッターを押すという行為としては、全く同じであるということに気が付きました。
今回自身で選んだ展示作品を見て、改めてその多くは人物の姿が写っていないことに気が付きます。
知らない人に対してカメラを向けるという行為に慣れていないというか、目の前に人がいても、知らない人を無意識のうちに、あるいは意識的にフレームアウトしてしまう習性があると思います。
人々が写っていたとしても、それは私にとってはその時の風景の一部として捉えられているのだと思います。
スナップ写真といっていいものなのかどうかも、実のところよく分からないのですが、プリントしたり、写真を選んでレイアウトしたり、そんな悩ましい撮影後の作業や展示の準備も、私には貴重で大切な時間であることにかわりがありません。
そんな私の写真を見て、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
山田公治
春日井市在住
・多治見市在住時、近所の雑木林や草木の撮影に没頭。
・植物写真家いがりまさし氏に添削指導を受け、自然と向き合う撮影術の基本を学ぶ。
・国内外の山々を中心に、専ら自然風景を撮影する。
・近年山や木々を中心とした風景写真から、町や都会などのスナップ写真へと、被写体の幅が広がっている。
・近隣の高校の図書館に、自身の作品を常設展示させてもらっている。
・趣味は写真撮影の他、トランペット演奏(主にジャズ)。マイ
ルスディビスを敬愛している。
展覧会(わッつギャラリー)
・2020年03月 親子2人展 四季の写真と硝子工芸
・2020年11月 遥かなる山旅 山田公治写真展
展覧会風景&作品たち
ジャズ(特にマイルス・デイヴィス Miles Davis)が好きな山田さんは、アメリカの写真展ということもあり、ギャラリーに山田さんの持つマイルス・デイヴィスのレコードを並べ、マイルス・デイヴィスのCDを期間中に流していました。
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2021年7月30日(金)の中日新聞近郊版に山田さんの展覧会についての記事が載りました!