わッつギャラリーでは、2011年3月4日(金)から3月9日(水)まで、川村辰巳さんによる「あいくるしい かたち展」を行います。
昨年の8月、名古屋造形大学の学生8人によるグループ展、「8色の虹展」をわッつで行いましたが、川村さんは8人の学生の1人として作品を展示して下さいました。
川村辰巳さんは現在、名古屋造形大学の産業・工芸デザインコースの4年生。今月で大学を卒業し、高浜市にある瓦会社に就職することが決まっています。
小さいころから絵を描くことや粘土をいじることが好きであった川村さん。地元、三重県四日市にある高校を受験しましたが落ちてしまい、代わりに名古屋にあるデザイン系の高校に受かって入学。高校時代に紙粘土で立体を作る楽しさを知りました。
しかし、高校では肝心のデザインに関して先生にダメ出しをくらい、高校卒業後の進路に関して悩んでいたところ、名古屋造形大学のパンフレットを偶然手にし、その内容に惹かれ、名古屋造形大学に進学することに決めました。
大学の陶芸の授業では、周りは陶器の器を作る人ばかりで、しかも、彼ら(彼女ら)はとても上手に器を作っていました。粘土をいじることは好きであったものの、彼らよりも上手く器を作れないこともあり、器を作ることが嫌いであった川村さん。彼らと比べられることのない、誰も作っていない陶器のオブジェを作ることにしました。
川村さんの陶器で作られた作品はこれまで様々なイベントに出品され、賞も受賞しています。
第4回飾り瓦コンクール 中日新聞社賞
http://wakakishi.sblo.jp/archives/200902-1.html
第11回「平成の招き猫100人展」 出展
http://www.necomachi.com/100_11/files/029.htm
第12回「平成の招き猫100人展」 出展
http://www.necomachi.com/100_12/files/026.htm
(この100人展には森哲荘さんの招き猫も出品されています)
これまでグループ展は何度もしてきた川村さんですが、個展は今回が初めて(卒業個展は先日行いましたが、大学外で個展を行うのは初めて)。
・ より多くの人に作品を見てもらいたい
・ 大学4年間で作りためた作品を一堂に集めてみたい
・ 一堂に会した作品を通して、大学4年間にこういうことをしていたという自分の足跡を確認したい
この度の個展に関し、川村さんはこれらの思いを持っています。
*個展のタイトルである「あいくるしい かたち展」ですが、「あいくるしい」は「愛くるしい」と「哀苦しい」の両方の意味があり、この度出品される愛くるしい作品と哀苦しい(=気持ち悪い、不思議な)作品の両方を意識してつけられました。