わッつギャラリーでは、1月26日(水)から2月6日(日)まで、神田真由さんによる展覧会「浮かし張り切り絵~新歩~展」(切り絵)を行います。
初めて切り絵に出会ったのは小学6年生の頃。
ある切り絵作家の作品を見て、切り絵の繊細さと綺麗さに只々驚き、衝撃を受けました。
「私もこんな素敵な作品を作ってみたい」
そのような想いですぐに切り絵を始めました。
前述の切り絵作家の元で切り絵を1年間学び、以降は独学で切り絵作品を制作しています。
2020年3月に名古屋芸術大学(デザイン学部デザイン学科)を卒業し、現在はプロの切り絵作家を目指して活動中です。
今回の個展では卒業制作作品をメインに、インテリアとしての要素を強めた新たな形態の「水層シリーズ」など新旧様々な作品たちを並べます。
新たな一歩という意味を込め、展覧会名を「〜新歩〜展」と名付けました。
展覧会(わッつギャラリー)
・2017年08月 驚響展~響け、この想い~ (大学2年)
・2018年09月 和モダン切り絵展 (大学3年)
・2019年09月 異素材切り絵展 (大学4年)
・2020年10月 浮かし張り切り絵展~影×曲線~
2022年1月28日(金)の中日新聞の紙面上にて、神田真由さんの切り絵展を記事で紹介していただきました!
展覧会風景&作品たち
「風神雷神舞姫図」
制作に2ヶ月ほどを要した、2つが対となった全長2m近い大作。こちらの作品は元々大学の卒業・修了制作展のために制作した「男性的なイメージの強い風神雷神図を現代的で女性らしい表現にしたいと思い、特技の切り絵と大学で学んだ金属素材を組み合わせたオブジェ」であったもの(優秀賞を受賞)を今回の展覧会のためにリメイクした作品。
【金魚が尾ひれをなびかせて泳ぐ姿は、舞い踊る女性のよう。風神は女性の華やかさ、雷神は凛とした美しさを表現】
「灯華〜情熱の激励〜」
自分の心の炎を灯し続ければ
きっと輝いていられる。
ワクワクする気持ち、忘れないで』
小さいことに楽しみや面白さを見出だせる“楽しみ上手な人"ほど輝いているように見えます。いくつになってもわくわくを見つけるのが得意でありたいなぁと思います
モチーフ:グロリオサ、出目金
花言葉:勇敢、栄光
「のぞいた先に・・・」
心がざわめく時こそホッと一息、
歩みを緩めて小さな灯りをともしたい。
モチーフ:椿
花言葉:愛嬌、謙虚
「ひとりごと」
飾ることなく粛々とした花姿。
時には静寂に包まれて、心芽に潤いを・・・。
モチーフ:ガクアジサイ
花言葉:謙虚
「泡沫を羽織って」
泡沫を羽織って潜り込んだ先は、
ひとたび静寂に包まれます。
仕舞っていた心の声も聞こえてきそう・・・。
モチーフ:出目金、水面模様、泡沫
水の中に潜ると自分の鼓動や声がより鮮明に聞こえることから、自分の心とゆっくり向き合っている時間を表現しました。全体的に落ち着いた色味のなかで、尾ひれにビビットな差し色を入れることで心の声が溢れているようなイメージにしました
「灯華〜密かな見守り〜」
ほら、辺りを見渡してみて。
穏やかな優しさを纏いながら、
そっと見守ってくれているようです
モチーフ:藤の花、金魚
花言葉:優しさ、決して離れない
「水層シリーズ」
水面の模様が重なり、層になることで表情を変化させていく。そんな様子を抽象的なオブジェのような作品で表現しました。
Title:(左から)『悠水ーyusuiー』『爽水ーsousuiー』『艷水ーensuiー』
Motif:水面模様
この水層シリーズは背面以外の5面ともアクリルに囲まれた特注サイズの額を使用しています。9cmの厚みがあることから自立するため、壁掛けの難しいお部屋や場所でも穴を空けることなく置き型で飾れることから、より身近に楽しんでいただきやすい形にしました。
又、壁掛けの作品とは異なり正面を作らず抽象的な表現にしたことで、飾っていただく場所や気分に合わせてお好きな向きに変化させて飾っていただける作品を目指して制作しました。