わッつギャラリーでは、9月24日(金)から9月29日(水)まで、羽田野直子さんによる「油彩画展」を行っています。
羽田野さんは、小さい頃からいつも絵を描いており、よく親に外で遊べと注意されていたそうで、嵐が来ると家の中で堂々と絵を描くことができるのでうれしかったとのことです。また、絵を書くことへの情熱は大人になっても止むことはなく、今でも好きな絵を自由に描き続けています。
羽田野さんの絵の描き方は独特で、背景を書くことから彼女の絵は始まります。まず、日常生活の中で背景だけが自然に頭の中に思い浮かび、そのアイデアを色遊びの感覚で書きます(1日に10-20個ほどのアイデアが頭の中に思い浮かぶそうです)。そして、背景が書き終わった後に前面に出る絵(で背景に合う絵)を考え、描きます(図柄はバラが多い)。
絵の描き方のみならず、羽田野さんの絵自体も油絵の中ではとても独特です。彼女独自の技法によって描かれた絵には艶や透明感があり、作品を見た人達からは「幻想的」や「絵に惹きこまれた」と言われることも多くあります。また、他にない独自の技法によって描かれているため、初めて彼女の絵を見た人達は、パッと見ではどのように描かれたのか分かりません。そのため、絵が七宝焼きなどの陶器と間違われることが多くあります。
羽田野さんは、今回の「油彩画展」に来られる方々に、彼女の絵を見て彼女の世界を知り、できれば彼女の世界に入って(浸って)その世界を共有して欲しいとのことです。