わッつギャラリーでは、10月15日(金)から10月20日(水)まで、澤村典子さんによる「くつろぎの器展」を行います。
澤村さんは、岐阜県の関ケ原にお住まいの陶芸家で、わッつの主宰とは名古屋造形芸術短期大学時代の同期(洋画専攻)です(知らぬ間に油絵の世界へ入ってしまった、と澤村さん談)。
短大卒業後、多忙な生活を送り、芸術から一時期遠ざかっていましたが、多忙な生活にゆとりができ始めた15年前、わッつ主宰と共に、ある信楽焼作家の作品を見に行ったことで澤村さんの人生は一変。その信楽焼作家の作品を見た瞬間、陶芸を(死ぬまで)やりたいと強く思い、その道に進むことを決めたそうです。
小さいころから泥遊びが好きで、その影響で立体物が好きであった澤村さんですが、陶芸経験はなし。
10年前、一時的に油絵へ戻りましたが、15年前に受けた衝撃がその後も忘れられず、陶芸が実際にいろいろ遊ぶことができ(形や色など)、いろいろな用途に使える実用的なものを作ることができるということもあり、再び陶芸を始め、現在に至ります。
初めての個展から約3年。作品もそれなりに揃い、人に見てもらいたいという想いもあり、わッつ主宰の要望もあって今回の展覧会が実現しました。
今回出品した作品の主題は自然。野に咲いている花を活けるようなやさしい、見て癒されたりくつろげたりする、かまえていない作品を多く展示しています。
ちなみに、彼女の作品を見るとくねっとなっているものが多いのですが、意図しているというより、自然と作品がくねっとなってしまうとのことで、そのくねりは人間の元のイメージからきているかもしれないとのことです(作品にかえるが使われているのも、彼女の作品の特徴です)。
澤村さんは、失敗は多いものの、いろいろためしてみることが楽しいそうで、作品を通して彼女が楽しんでいるということをお客様にも感じてほしいと思っています。