わッつギャラリーでは、2011年7月29日(金)から8月10日(水)まで、名古屋造形大学大学院2年生の小川晋平さんと原口慧さんによる「二人展」を行います。
(小川さんは「ペーパーワーク」、原口さんは「油彩と彫刻を併せた洋画」としての展覧会です)
大学院では二人とも洋画を専攻しており、小川さんはその中で版画を、主にモノタイプ、コラグラフと言った技法で視覚や曖昧なものを表現しようと勉強中で、そこで紙漉きと出会って現在に至ります。
原口さんは人の顔、表情などが気になっているようで、以前は主に油彩でキャンバスなどに描き、今は平行して小さい頃から身近にあった父親のお土産の、海外のお面にヒントを得て紙や粘土で立体に起こし、それに油彩で表情を描いたりして研究しています。
小川晋平
8年前から油彩画の世界に触れ、3年前に版画へと移り現在もその作品制作を重ねてきました。そこで昨年ふと大量に出た紙くずが気に止まり、それを再利用して自身で作ってみたデコボコの不出来な再生紙。その絵画とは違う不思議な物質感に魅せられ、以来作品制作の一環として研究中。今回の展示で紙に出来た何気ない皺や凹凸といった表情に何かを感じていただけたら幸いです。
原口慧
様々な顔をモチーフに立体の仮面や平面作品を制作中。仮面を作り始めたのは二年前、それまでは平面作品を作っていましたが、課題形式の授業制作に疑問を感じ、自分が本当に作りたいものは何かを考え日本の能面や祭りで使われる仮面、海外でも数多く存在する仮面に惹かれ、自分自身でも作ろうとしたのが始まりです。