わッつギャラリーでは、2012年5月18日(金)から5月30日(水)まで、三輪隆司さんによる「三輪隆司展 - にほんのGEN風景 -」を行います。
三輪隆司さんは春日井市在住で、昨年の3月にわッつギャラリーにて自身初めての個展をして下さいました。
2011年03月 三輪隆司 水彩画展 - 古の刻 -
三輪さんは今年の初めに、本の王国(高蔵寺)で「花」を題材にした2回目の個展をし、今回が3回目の個展となりました。
この度の展覧会の題に「にほんのGEN風景」とありますが、この「GEN」には日本の「原」風景、日本の「現」在の風景、日本の「減」りゆく風景、の「原」「現」「減」という3つの意味が込められており、それらを水彩で表現しました。
題材を「にほんのGEN風景」とした理由として、わッつでの展覧会に出品する作品の題材を考えていたとき、ふっと田舎の絵(ほっとできる風景)が描きたくなりました。
そして、田舎の絵を描こうと思った時に、以前行って感動した下半田(しもはだ、瀬戸市)の風景のことを思い出しました。
下半田には失われつつある日本の風景(そこに住む人とその生活)が残っており、三輪さんはこれを絵に描いて残したいと思い、丁度わッつでの展覧会の作品の題材にも最適であったことから、下半田に残る「日本のGEN風景」を描くことにしました。
前回のわッつギャラリーでの個展では、主に建物を水墨画のような色彩で描いた作品を出品しましたが、今回は前回とうってかわって色を多く使用し、また絵の中に「人」を入れました。
色をつけた理由として、風景は色で感じるものである(例:「緑」がきれい)ということと、色によって季節感を感じることができるためでした。
また作品に人を入れた理由として、建物だけの作品を寂しく思うようになったことと、建物には人が住んでおり、その人の生活があるので、その生活までを描くためには「人」が必要であったためでした。
しかし、ただ単に人の入った風景を模写してそのままの色を付けるのではなく、現実にある風景を一旦壊し、再度自分の中で構図や色を作り上げています。
展覧会風景&作品たち