わッつギャラリーでは、2011年12月9日(金)から12月14日(水)まで、安藤豊彦さんによる「苔玉・陶玉盆栽作品展」を行います。
安藤豊彦さんは瀬戸市在住の苔玉・陶玉作家で、昨年の9月にわッつで個展をして下さいました。
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通常は苔玉に土を使いますが、安藤さんの苔玉は他の苔玉とは異なり水を使います(水耕栽培に似ている)。他の苔玉職人や植木をやっている人たちなどは、彼のやり方に初めはとても戸惑うようです。
苔ばかりに注目が行きそうですが、展覧会の題にあるように「陶玉」にも注目して欲しいとのことです。
安藤さんが苔玉を始めた理由として、以下の4つがあるそうです。
(1)自宅周辺など、元々安藤さんの生活環境には苔が多く存在し、苔が大変身近なものであったこと。
(2)身近な存在であった苔を芸術的(絵的)にとらえていたこと(石垣などについた苔を美しいと感じていた)。
(3)人に使われるのが嫌で、普通に会社で働くことが嫌いであったこと。
(4)食品関係の仕事をしていて、植物などを育てることに興味があったこと。
安藤さん曰く、苔玉にはいろいろな想い入れがあるそうです。例えて言うならば、苔玉はペットのようであり、一人歩きする子供のようでもあるそうです。さらに、好きな人に渡したい、物としてのラブレター、ラブ・メッセージ(Love Message)でもあるそうです。
また、苔玉は他の芸術作品(絵画など)と違い、実際に生きている芸術ですので、お客様が安藤さんの続きをなさる、お客様との共同制作の芸術であると仰っています。