わッつギャラリーでは、2011年3月18日(金)から3月23日(水)まで、三輪隆司さんによる「三輪隆司 水彩画展 - 古の刻 -」を行っています。
今回のわッつでの個展は、三輪さんにとって初めての個展であり、作家としてのデビューの個展でもあります。
三輪さんは10年ほど前から手書きの年賀状や絵手紙を始めましたが、絵のサイズがハガキからだんだん大きくなり、2年前に退職してからはより大きな絵を描いてみたくなり、それら大きなサイズの絵を描き始めました。
絵を描き始めた当初は多彩な色を使って描いていましたが、描き続けるにしたがって使う色の種類が減っていき、今では水墨画のような色使いの絵を好んで描くようになりました(水墨画の淡白さに惹かれ、その影響を受けているそうです)。
これまで締切というものが無かったために絵を漠然と描いていましたが、今回の個展がきっかけでテーマをもって絵を描くようになりました。
描く絵の対象は、廃墟、古い町並みや宿場町、お城、寺、そして家の屋根(瓦)などです。
それら絵の対象には、それぞれ現在にまでに至った歴史があり、それぞれに良い時も悪い時もありました。三輪さんはそれら対象の歴史に想いをはせながら、「時代を切った作品」を描いています。
三輪さんの今後の目標は、わッつで年に1回個展をやることだそうです(ありがとうございます)。