わッつギャラリーでは、2012年9月28日(金)から10月10日(水)まで、大丸友恵さんによる「仏陀に抱かれて」を行います。
この度の展覧会のテーマは「旅」。
せっかくインドへ行ったのにそれについて(大丸流の書道で)やらないの、と言われたのがきっかけで、インド旅行で体験したもので印象に残っているものを、時間を追って順番に作品としました。
程遠い場所だと思っていた。
ところが「インド」と口に出した時、どうしようもないものが湧いたように感じ、青山俊董老師と共に行かせていただくこの旅が始まりました。
本日はご来場いただき有難うございます。
筆文字処 好字庵
大丸さんが書を始めたきっかけは、小学校3年生の頃、大丸さんの友人が書道教室に通っていたことでした。
時々さぼりながら(注:本人談)も書道を続け、中学時には資格を取るために試験を受け始め、高校卒業時には5段の書道の段位を取りました。
そして、大学の時に引っ越しをしましたが、これを機に書道教室をひらき、本格的に書をやっていくことに決めました(大丸さんの書道教室は小・中学生が中心ですが、生徒は幼~65歳までと幅広くいます)。
楽しくて字に興味が出れば良い、という考えで教室はやっています。
大丸さんが現在の作風になったのは、会社に案内状を作るように言われ、このようなものもできると提案したことがきっかけでした。
ネズミ年から始め、今では毎年のようにカレンダーを作っています。
ちなみに、大丸さんは好字庵(いいじあん)という名を使っていますが、これは「いいじゃん」という言葉から来ています。(「いいじゃん」を繰り返すと「いいじあん」と聞こえる)
この好字庵(いいじあん)という名には、伝統的なものだけでなく、伝統から外れた風変わりな作品も、あれもこれもあっても「いいじゃん」という想いと、「好」きな「字」が書ける「場所(庵)」を作りたい、という2つの想いが込められています。
展覧会風景&作品たち
「拂拂」
「変」
師の命令で殺人鬼と化したアングリマーラ。釈尊に救われます。が、その直前、母が「私を百人目にして、悪業を終わらせなさい」と出向いたという説もあります。
「沈」
私達が訪れた時のガンジス河は、静かで流れていないかのようでした。
「知」
"井の中の蛙になるな!"
体調を崩されひどく声がかすれた老師が、何度も何度も何度も言われました。
「愛」
「友愛」「親子の愛」「男女の愛」「博愛」
「ハルプリートさん ラビンダさん」
現地ガイドのお二人はご兄弟。双子のようにそっくりでびっくり!!シク教徒でいらっしゃるので毎日欠かせないターバンは七メートルもあるそうです。
「歩」
三六五歩あります。